2011年3月13日日曜日

【特別企画】Mippe構想

世の中には目に見えないものが多くある。これまで、それらは目に見える金銭的価値によって覆い隠されている場合が多かった。それが、近年のインターネットの発展に伴い、急速に見えるようになってきている。この環境変化は機密文書からアート作品まであらゆるものの在り方を揺るがし始めている。その方向性を的確に見定め、環境変化を自ら起こす主体となる。これがわれわれbl nkが目指すべき道筋である。

銚子で構想中のソーシャルマップMippeは可能性に満ちている。まずはこの構想を皆で考えることで最高のものをつくっていきたい。そして、それを各々の分野に応用する方法を後々考えていきたい。この特別企画では以上のビジョンのもと、進めていく。

Mippe構想とは、銚子の「わくわく門前町プロジェクト」の中で実験的に進めている案内地図の応用方法のことである。現在はプロジェクト内の料理店による利用にとどまっているが、このやり方は工夫すれば、あらゆる方面で展開できるのではないかと考えている。ただしこの特別企画では、敢えて銚子の料理店に焦点を絞り、最高の方法を皆で模索したい。

ソーシャルマップMippeの目的は ソーシャルメディアの力でいままでにない形で店と店をつなぐことである。銚子弁で「行ってみようよ」のことを「いってみっぺぇ」と言うことから名づけられた。 構想のきっかけは銚子でA4一枚に描かれたある案内図を見せてもらったときだ。 店が他の店やおすすめの観光地などを5点ほど紹介する。自分の店が気に入ったならば、おそらくそこも気に入るだろうという予測のもと、店主が編集して心を込めて手描きで作成する。これは昨年末から「わくわく門前町プロジェクト」に所属する料理店が皆つくってお客様に配布しており、なかなか良い反響があるようだ。

このMippeをオンラインで展開し、一枚のMippeに集まる参加者と情報量を増やすことで「命を吹きかけよう」と構想している。案内情報ごとに「行きたい!」ボタンや「行ってみた!」ボタンなどを設置したり、コメントを残せるようにしたり、写真を投稿できるようにしたりする。お客様だけでなく、紹介された店舗側も感謝の気持ちを伝えられるし、新商品情報など追加したい情報があれば付け加えることもできる。このようにすることで一枚のMippeに載っている複数の店舗情報が新陳代謝を繰り返す細胞のように日々更新されていく。例えば、観光客はある店がつくった一枚のMippeに出会うとこから始まり、そこから界隈の観光を展開する。いままでのガイドブックを利用した観光と違い、紹介してくれた人々の温かみを感じることができ、自分も投稿することで、その温かみを次に訪れる人のために残すこともできるようになる。

Mippeの特筆すべき点は店が店を紹介するという仕組みにある。この仕組みをわれわれはMinadeal(「皆でやる」の意をもつ造語)と名付けた。これまで個々の店はいかに他の店ではやっていないことをするかという競争をしていた。しかし一店舗でできることには限界があり、すぐに他店に真似される結果となっていた。これを改善するにはやり方を180度変えなければならない。孤立した状態で無駄な競争をするのではなく、個々が連携して誰にも真似できない個性をつくることである。皆で集まって知識(タシット・ナレッジ)を連携し、より上位の目的のもと、協力してひとつの店・ひとつの商品をつくるプロセスを経ることでそれらは世界にひとつしかないユニークなものとなる。

Mippeは新しい観光のスタイルを可能とする。銚子を訪れた観光客はまず、全てのMippeが集まった場所へ行く。これはオンライン上のMippeでも良い。そこで偶然出会う一枚のMippeをもとに観光がスタートする。その中で「ピンときた」店に行ってみる。すると、そこにもMippeが置いてあり、その店が気に入ったならば、そのMippeから次に行くところを決める。その先でもまた新しいMippeと出会い、次に行くところを決める。このように個々の店がおすすめするところに行き続けることでひとつひとつの偶然な出会いが必然的な出会いであったかのような気持ちになっていく。(例)「あの時、あの店に行ったからいまこの店を見つけることができたんだよね。」

ガイドブックや旅行雑誌に載っている小さい写真と数行の文章だけの無機質な店情報で決めていたこれまでの観光とは明らかに深みが違ってくるだろう。ネット上でみんなが良いとコメントしている店に行くよりもMippeで偶然出会った店に行ってみる方がわくわくする体験ができるだろう。

さて、これらのビジョンを実現するためにはどのようにMippeをデザインすればいいと思いますか?

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